今シーズン最後の秋セロリを、ぜひ!
高原野菜というと夏のイメージがありますが、秋の方がさらに美味しい野菜もあります。それは、八ヶ岳産の高原野菜の代名詞とも言える“セロリ”。
夏に収穫されるセロリは露地栽培ですが、秋のセロリはビニールハウスで栽培され、直射日光を受けないことからとてもやわらかく、特に茅野市玉川産の秋セロリは、筋をとらなくても食べられるほど。
実は茅野市玉川は、八ヶ岳西山麓において大正11年にセロリ栽培が着手されたパイオニア。ベテラン農家が長年培ってきたノウハウで丁寧に育てられたセロリは、やわらかさはもちろん苦みが少なく、セロリ嫌いも一口食べて「美味しい!」と驚く。
痛快なシャキシャキ感、口の中に広がるみずみずしい芳香…、地元農家では味噌マヨネーズをディップにして食べるのが定番で、濃厚な味噌ディップがセロリの爽快感を引き立て、実に美味い。
余ったセロリの葉と細かい茎は、刻んでゴマ油でササッと炒めると、芳ばしく歯ごたえのよい“セロリきんぴら”の出来上がり。ご飯にかけて食べると、箸が止まらなくなる。
また別荘地近隣の飲食店の中には、地元産セロリを活かしたメニューを用意している店もあり、八ヶ岳エコーライン沿いの『喫茶店 花&茶(かちゃ)』の“セルリーソースの生パスタ”は、家庭では味わえないもの。セロリの爽やかな風味が香り立つソースがモチモチの生パスタによく絡み、濃厚な味わい。生セロリのスライスも入っていてパリッとした食感も楽しめる。
『喫茶店 花&茶(かちゃ)』の生パスタは、信州産の2種類の小麦を石臼挽きし、かぼちゃを加えた自家製麺で、コシがしっかりあって歯切れがいい。
茅野玉川産の秋セロリの収穫期は、11月末まで。今シーズン最後のセロリを、ぜひ!