冬にしか出会えない雪景色
ここ数年、蓼科高原は暖冬で雪が積もる日が数えるほどしかなかったが、今年は1月に入ってまとまった雪が何度か降っている。
白く雪化粧した森が道の左右に広がる光景はまさに別世界。ひとたび雪が降ると辺り一面が絵に描いたような雪景色になる。
風のない朝には霧氷が見られることもある。
生き物の気配すら感じない静寂な世界が広がっているが、散歩中、道路脇の雪の中から鹿がひょっこり顔を出し、しばしのアイコンタクト。厳しい冬を生き抜く野生動物を目の当たりにし、その逞しさに感動させられた。
野生動物ではないが、八ヶ岳農場に放牧されている牛たちも白い雪原のなかで元気いっぱい。好奇心旺盛で人を見掛けるとすぐ近くに集まってくる。
また例年雪不足に悩まされてきたスキー場も今冬は良質な雪がたっぷり積もり、コンディション万全。
幻想的な雪景色、厳しい寒さをものともしない健気な動物たち。冬の蓼科高原はドラマチックだ。