さあ、トレッキングシーズン到来!
全国的に梅⾬⼊りし、なんとなく気分も湿りがちな今日この頃ですが、
からっとした気候の蓼科⾼原の空気は、梅雨時でも実に爽やか。何日も雨が降り続くことはまれで、青空の広がる日もけっこう多い。
そんな快晴に恵まれた朝、八ヶ岳を仰ぎ見ると「さあ、いらっしゃい」と呼びかけているかのよう。
そこでロープウェイで北横岳の⼭頂近くまで登り、北八ヶ岳を散策するお⼿軽トレッキングに出かけてきました。
チェルトの森から「北⼋ヶ岳ロープウェイ」駐⾞場まで⾞でさあ〜と⾏き、⼭麓駅でロープウェイに乗ると、標⾼差466m を7 分⾜らずで⼭頂駅に到着。
今⽇の⽬的地は、キャンパーたちの間で「とにかく⽔の透明度がすごい!」と評判の「双⼦池」。
そこまでの道のりは、さらに標⾼差200m の北横岳⼭頂までの登⼭道を歩き、さらに険しいアップダウンが続くので、体力温存できるロープウェイは実に有り難い。
山頂付近は、芽吹きの季節を迎え、萌黄色。
野⽣のドウダンツツジの⽩い花とヤマザクラのピンクの花が咲いている。
春と初夏が混在する⼭の植⽣は、下界ではなかなか⾒られない。
登⼭道は傾斜がきついので息はあがるが、登りやすい。
リズムよく歩くうち、ようやく北横岳の北峰⼭頂に到着した。
蓼科山山頂は、「おーい!」と声が届きそうなほど近い!
水筒のお茶で喉を潤し、呼吸を整えて、ここからがトレッキングの佳境だ。
いざ、深い森へと進む。
⻲甲池を過ぎると、森の荒れた道は苔の絨毯が敷き詰められたかのよう。
樹々の隙間から差し込む柔らかな光で、新芽が健気に光合成を始める。
しばらく⾏くと、⽊⽴の合間に⻘い湖⾯が⾒えた。
深いエメラルドグリーンに輝く「双⼦池」だ。
雌池は優しく、穏やかに。
雄池は陽気で野趣がある。
池の底から地下⽔が湧き出ていて、不純物が少ないので飲⽤⽔になっているとのこと。
山麓の別荘地から仰ぎ見る八ヶ岳連峰も美しいが、登ってみると自然の魅力がさらに倍増。北横岳の向こう側にこんなに美しい池があったとは想像もしていなかった。
双⼦池にはキャンプ場が整備されている。
夏休みは、⽊⽴に囲まれて星空キャンプもいいかもしれない。