冬も大入り、地産地消の信州そば。
1月にまとまった雪が降ったので今シーズンは雪が多いかと思いきや、
2月に入ると雪らしい雪が降らず、道に積もっていた雪もほとんど解けてアスファルトが露出している。
雪が少なく過ごしやすいからなのか蓼科高原へ訪れる方も多いようで、
休日になると街道沿いの飲食店がとても賑わっている。
どんな人気店でも冬になると幾分空いてくるのだが、
今冬はなかなかの賑わいぶり。
地元産のそば粉で打ち上げた本格派のそばが味わえる『おっこと亭』は、
待たねば入れないほど。
『おっこと亭』名物の“きりだめ”と呼ばれる四角い木箱にたっぷり入った田舎そばは艶やかで、見ているだけで食欲がわいてくる。
田舎そばの中には、もっちりとボリューム感のあるものもあるが、
『おっこと亭』のそばはスルスルと喉ごしがよい。
見た目は浅黒い田舎そばだが、香り豊かで上品な味覚が楽しめる。
サクサクの揚げたて天ぷらがそばの味わいを、さらに引き立ててくれる。
デザートにはこちら、“そば寒天”がおすすめ。
信州産のそば粉と茅野産の寒天を用いた地産地消の極めつけだ。
ほのかに香るそばの風味、滑らかな食感、
すっきり爽快な後味は、シメのデザートにぴったり。
厳冬期といわれる2月初旬の八ヶ岳山麓で、
美味な地元料理が楽しめるとは嬉しいかぎり。
冬はオフシーズンだと思ったら大間違いであった。