夏は夜。
清少納言は随筆”枕草子”の中で 夏は夜。 と詠んでいる
平安時代、おそらく夏の日中は暑く、
夜にならないと過ごしやすくならなかったのであろう。
今回の写真はそんな夏の夜の写真・・・と思ったが、
真っ暗でなにも写らないので断念。
代わりと言ってはなんだが、この写真を掲載したい。
”雨など降るもをかし。”とは少々違うのかもしれないが、
雨上がりの夕焼けは目を奪われる。
鳴岩街区より。西の空への空間の広がりが伝わるだろうか?
約20分後。雨雲は流れ、陽はずいぶん傾いている。細い斜線は電線。
西の山の稜線に沈む夕陽。
清少納言もこの夕陽を見ただろうか?
ひょっとしたら平安時代の京都から山の稜線に沈む夕陽も
同じように見えたんじゃないか?と、しばし感傷にひたる。
時代を超え、同じ感覚を共有したような気分になるのは
筆者の思い込みなのだろうが。