寒さを魅力に転化!冬がいい蓼科高原
秋になっても暑さが抜けず今年は暖冬になるのかと思っていたら、12月に入った途端、全国的に冷え込みが強まっている。都内から諏訪インターへ向かって中央自動車道を走っていくと甲府辺りで白く輝く南アルプスが見え、本格的な冬の到来を知らせてくれる。
諏訪南インターで下りると八ヶ岳連峰の稜線も雪化粧。どこまでも澄みわたる青空、凜と佇む山々、冬にしか出会えない絶景が広がる。
また、寒さが厳しくなる八ヶ岳山麓は、農閑期となる。地産地消をコンセプトにする飲食店にとって食材調達は悩みの種となる。
茅野市街にある「Naganoの大地・菜のだ」は、冬の厳しい寒さを利用して作る凍り豆腐(高野豆腐)のフライをはじめ、彩りのある根菜・紅花大根を使った惣菜など、工夫を凝らした冬のメニューを作り出し、農閑期の八ヶ岳山麓を明るく楽しく演出中。
寒風にさらして作る凍り豆腐をサクッと揚げたフライは、パリッフワッとした食感やじんわり広がる大豆の風味はもちろん、一見、厚切りヒレカツのように見える断面も楽しい。自家製の塩麹や醤油麹、玉葱麹などを絶妙に活かし、食べるほどに旨味が広がる。
日替わりランチプレートには高冷地の寒さを魅力に転化する惣菜が満載で、パクパク食べているとグングン元気が湧いてくる。
冬の八ヶ岳山麓はオフシーズンだと思いがちだが、そんなことはない。