校庭リンクのその先に
チェルトの森別荘地から約4kmの所に
茅野市立泉野小学校がある。
この辺りの小学校としてはそれほど珍しい
ことではないようだが、冬季、校庭に氷を張り、
スケートリンクとして使用している。
ここ連日の寒さの為、今年は氷もきれいに張り、
今朝も小学生たちが汗を流し、歓声を上げていた。
そんな中、こんな横断幕が目についた。
八ヶ岳に見守られ、静かに佇む校舎とリンク。
五輪出場、おめでとうございます!
今年はバンクーバー冬季オリンピックの年である。
泉野小学校の卒業生である吉井小百合さんが、
スピードスケートの代表選手として
オリンピックに出場するのだ。
吉井選手にとっても”原点”であろうこの場所、
鼻を突く冷たい空気、踏みしめた氷の思い出。
近年は温暖化による気温の上昇もあり、
積雪も減ってきている中、過ごしやすい冬は
大歓迎なのだが、この土地らしい冬のあり方、
自然との接し方とでもいうべきものについて、
ふと考えてしまった。
この先、こういった体験ができる環境が
少なくなるのだろうか。
横断幕に見守られ、歓声をあげている子供達。
小さな胸に大きな夢躍らせて、懸命に滑っているのかと
思いを馳せる。
この地域ならではの伝統、文化、気候。
これもまた都心では味わえない魅力のひとつだろう。