圧倒的な存在感、御柱祭・御用材。
数え年で7年に一度(6年周期)開催される諏訪大社御柱祭。2022年4月の開幕に向けて、上社に曳き建てられる御柱8本が八ケ岳中央農業実践大学校敷地内の仮置き場」に並べられている。
御用材となる樅の木は、古来より八ヶ岳山麓の「御小屋山(おこややま)」にある諏訪大社社有林で採取されてきたが、1992年以降、御柱に適した大木が台風などで倒れてしまい減ってきたため、他の山に頼らざるを得なかった。今回、30年ぶりに「御小屋山」で採取することができた。
「一之御柱」は、幹の周長が約3m、長さ約18m、推定樹齢は200年ほどの巨木である。間近で見ると、その太さに圧倒される。
8本もの巨木が一同に並ぶ光景は、圧巻。重量約10トンにもおよぶ巨木を人間の力だけで曳いて行くとは、まさに天下の奇祭である。
御柱街道を曳航し、木落し坂を下り、川を越え、里を曳く、諏訪地方あげての大イベント。
新型コロナの感染状況により急遽変更になる可能性があるが、感染防止対策のガイドラインを策定するなど、コロナ禍での開催に向けて着々と準備が進められている。形式は通常とは異なるが、諏訪人の魂は熱く燃えたぎるにちがいない。2022年壬寅、7年に一度の特別な年がやってくる。