八ヶ岳オーロラ伝説
03年10月、八ヶ岳で低緯度オーロラが観測されたという。
見識のない筆者には、にわかには信じ難い話であった。
オーロラが”日本”で、しかも私にとって一番身近な”八ヶ岳”で、
ということに猜疑心が先行してしまったのだ。
が、1月30日の新聞によると、「太陽フレア」の影響により、
「オーロラは八ヶ岳連峰の上空に赤紫色に広がった」といい、
天文愛好家は撮影にも成功しているようなのだ。
そのことがキッカケ?(かどうかは不明だが)で、
今年、八ヶ岳観光圏推進協が『八ヶ岳オーロラ伝説』なる
イベントを初開催すると知り、富士見高原に足を運んだ。
人工オーロラを夜空に浮かび上がらすというこのイベント、
当然ながらオーロラなんて見た事がない筆者。
ほんとに人工でオーロラを再現できるの?どうなの!?
カクテルライトに浮かび上がる光の帯
人工オーロラは、ドラム缶の中でいぶしたワラから
煙を立ち上げスクリーンに仕立て、レーザー光線を照射。
オーロラを再現する、とのことであった。
ただ、この日は雪がちらつくコンディション
正直な感想は、これがオーロラ???というところ。
やはり、降雪が影響したのかもしれない。
しかし、カクテルライトに映し出される光は
僅かだがオーロラを想起させるものであり、
雪に光が反射してキラキラ輝く幻想的な空を
時間の限り見つめていた。
その瞬間は寒さを忘れていた。
この先、科学も発展し、本当にオーロラを
再現できる日がくるかもしれない。
それ以上に、いつも見ている八ヶ岳の嶺々に、虹色のカーテンがかかる。
その光景を死ぬまでに一度は見てみたい!!
そんな願いを抱きつつ、帰路についたのだった。
さておき、降雪&極寒の中、イベントを実施したスタッフの方々には
本当に感謝である。
そして、同じようにロマンチックな憧憬を持ち続けている人たちが
大勢いることは、何より嬉しかった。
これからは冬の夜空と夜の八ヶ岳をワクワクしながら
見つめることになりそうだ。