氷点下の霧が描く、白い芸術
例年になく雪が少ない蓼科高原。雨になるほど暖い日があったり、急に冷え込んだり、天気が読めない毎日が続いています。
青空が広がる晴天であっても気温は氷点下という日もあり、冷たい風に乗って霧がやってくると木々に着氷し、白い霧氷が現れとても幻想的。
青空をバックに輝く白い霧氷を纏った木々は、まさに蓼科の自然が描く芸術。
いつまでも見ていたくなるほどの美しさだが、霧の後を追うように冷気が去っていくと、太陽光で霧氷は瞬く間に溶けてしまう。
霧氷は、美しくも儚い真冬の芸術。一冬に数えるほどしか見られない自然現象。遭遇できた時は、とてもツイている。
八ヶ岳農場の牛たちは、一冬にどのくらい霧氷を見ているのか…。
霧に包まれても、霧が晴れても、まったく動じない。
刻一刻と表情を変える蓼科の自然。毎日がドラマチックです。