ランチタイム Part4
「この辺りでおいしいお蕎麦屋さんありますか?」
ここで働いていると、よく訊かれる質問のひとつである。
せっかくだから、その土地の名物を食べたいと感じる心情、同感です。
そんな時、このあたりで評判のお蕎麦屋さんをいくつかご紹介するのだが、
「やはり自分自身が実際に食して味を確かめねば・・・!」
という使命感に駆られ(たかどうか定かではないが)、本日のランチは蕎麦に決定。
蓼科高原プール平へ車を走らせる。目指すは手打蕎麦のお店”黙坊(もくぼう)”。
和の風情漂う店先。看板とのれんが印象的。
のれんをくぐると目の前には蕎麦打台が。
店内も和の落ち着いた雰囲気。
店内はこじんまりとしていて和の風情が漂う。洗練され洒落た小物が目を引く。
メニュー。夏季はもりそばのみ。
冬季限定メニューの”投汁そば”を注文。
たまたま取材日(6/30)が冬季メニューの最終日だった。
”投汁(とうじ)?”というあまり聞きなじみのない言葉に期待と不安が入り混じる。
これだけだと通常のもり蕎麦、だが。
鴨肉、揚げ、ねぎの入った熱々の汁に・・・。
蕎麦を専用の小手に入れ、しゃぶしゃぶしゃぶしゃぶ。
そばがきも注文。削りたての鰹節が香る。
蕎麦を汁に投じるから”投汁そば”。冷たい蕎麦をしゃぶしゃぶ
することにより、熱々でありながらコシのしっかりした蕎麦を最後まで
楽しめる。また、鍋に投じずに汁を少量かけて食べても蕎麦本来の香りが楽しめ、
一度で二度おいしい。
付け合せの豆はほのかに甘く、そばがきは独特のふわっとした食感で
削りたての鰹節、大根おろしでサッパリと。
ちょっとした細かい仕事が丁寧で、その気配りに心も温まる。
額に汗をかきながら完食。
信州といえばお蕎麦。そして信州人の温もりも同時に感じるお店。
ごちそうさまでした。
お問い合せは 0266-67-2014 手打ち蕎麦 黙坊まで