高原野菜のメッカとして知られる八ヶ岳西山麓。なかでも蓼科高原産の野菜は味が濃く、旨みがあると評判だ。八ヶ岳の雪解け水を源とする伏流水、光合成を促す紫外線、野菜の旨みを凝縮させる昼夜の寒暖差、そして鉄分を多く含む蓼科高原の土が、ミネラルたっぷりの力強い野菜を育むと言われている。

　今春、リニューアルデビューする“ベジビジンカレーセット”は、中村さんとレストラン「イーグル」の佐々木調理長が知恵を絞り“ベジビジンランチ”の魅力を引き継ぎながらゴルフ場内のレストランのニーズに合わせ、ラウンドの合間に手軽に召し上がっていただけるカレースタイルにアレンジしたもの。ヘルシーメニューにあまり関心のない男性でも満足できる、しっかりした味つけと食べ応えを追求している。

　カレーには、信州産しめじ、椎茸と昆布の出汁、塩麹、リンゴジュースなどが入っていて、茅野市産の寒天とオートミールでとろみを付け、スパイスの配合もオリジナルで仕上げた純・植物性。抗酸化作用のあるエキストラバージンココナッツオイルでグリルした旬の野菜のトッピングと、圧力鍋で柔らかく炊きあげた栄養価の高い地元産の玄米に少しずつルーをかけて食べる、健康食の極みともいえる逸品だ。

　カレーといえばビーフやポークなど肉が欠かせないと思っていたので、本当に野菜だけで成立するのか？半信半疑で食べてみると、なるほど！スパイシーで深みのある味わい。グリルされた旬の野菜、ニンジン・ゴボウ・レンコン・ナガイモ・エンドウは甘みがあり、スパイシーなカレーをかけると香りと旨みが引き立ち、絶妙のマッチング。圧力鍋でふっくらと炊きあげられた玄米は白米と変わらない食べやすさで、玄米ならではの芳ばしい風味とカレーの辛みが溶け合い、一つの世界を作り出している。

　そして、豆乳マヨネーズ仕立ての信州産くらかけ豆入りポテトサラダ、すりおろし玉ねぎと甘酒を使った酵素たっぷりの自家製ドレッシングの高原野菜サラダ、自家製のピクルス、地元産の果物で作ったフルーツソースを使用した自家製の豆乳ラッシーなど、何から何まで植物性食材のみ。白砂糖や化学調味料を一切使わず、グルテンフリーで仕上げられているのだが、なぜこれほど濃厚なのだろう。野菜の底力に感服せずにはいられない。

　無添加、動物性食材不使用の“ベジビジンカレーセット”は、胃腸にやさしいので、食後のプレーもスッキリ爽快！美味しく食べて身体のコンディションも整えられる、ゴルフ場にぴったりのヘルシーメニューなのだ。
　クラブハウスレストラン「イーグル」は、ゴルフプレーヤー以外の方も利用できるので、ぜひ、一度ご賞味いただきたい。蓼科高原産の野菜たちが、まさに主役を張っている。